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登校拒否、不登校、ひきこもりでも大学に入学する方法

登校拒否、不登校、ひきこもりでも大学に入学する方法

いじめで登校拒否や不登校、ひきこもりになった人や、そのご両親に、中卒者でも大学に入学する方法をご紹介したいと思います。


はじめに

 私は中学でいじめを受け、不登校となり、その後専門学校に入学し、のちに高校卒業程度認定試験(高認)を受けて大学に入学しました。いじめを受けている人達、そしてそのご両親にとって、将来への不安がいかに大きいものかわかります。つまり、中卒で一体何ができるのかという不安です。でも、実は中卒でも大学に入学することはできるのです。かつての私や、私の両親と同じ悩みを持つ方々にとって、このサイトが少しでも希望になればと思います。

大学入学資格を得る方法

 私のように中学しか出ていない人、あるいは高校を中退した人が、まずしなければならないことは、大学を受験することではなく、大学を受験する資格を得ることです。そのための方法をいくつか紹介します。

1. 高校卒業程度認定試験

 この試験はご存知の方も多いと思います。かつては大検と呼ばれていた試験です。一度試験に合格するだけで大学入学資格を得ることができる点で魅力があります。しかし、合格しなければならない科目数が多く、高校に通ったことのない人は、自分にできるわけがないと考えてしまいがちです。ですが、実際に高卒認定試験を受けた私の感想としては、過去問題さえ勉強しておけば、この試験はそれほど難しいものではありません。毎年、同じような問題が出題されるからです。しかし、私も実際にやってみるまでは、中学にもほとんど通っていなかった自分にできるわけがないと思っていましたので、皆さんがそう思われる気持ちは良くわかります。

2. 定時制高校

 夕方から夜間にかけて授業が行われる高校です。私もかなり昔に夜学を勧められたことがありましたが、その時の私は学校というものに本当にこりていたため、入る気にはなれませんでした。しかし、定時制高校には自分と同じような境遇の人たちや、多様な背景を持つ人達がいるので、普通の高校とは違う魅力があると感じることができる人なら、定時制高校もひとつの選択肢になるでしょう。

3.通信制高校

 郵送で授業を受ける高校ですが、いくらでもサボることができる自宅で勉強し続けるためには、自分の尻を蹴り上げ続ける意志の力が必要です 。私は高卒認定試験も大学受験も、自宅で自分一人で勉強していましたが、なんとしてもやり遂げるという決心が必要です。それを持っている人ならば、通信制高校を選んでも最後までやり遂げることができると思います。

4. 専門学校の高等部

 みなさんは、代々木アニメーション学院高等部というものを聞いたことがあるでしょうか? なんと、専門学校であるにもかかわらず、高校卒業資格が取れるというのです 。これは一体どういうことなのでしょうか? 実は、かつて私は代々木アニメーション学院に通っていました。しかし、当時は高等部というものは存在せず、ただの専門学校でした。私は中卒でしたので、もしも高等部が存在していたら確実にそれを選んでいたと思います。さて、これはサポート校制度というもので、仕組みは次のようなものになります。生徒たちは代々木アニメーション学院と同時に、八洲学園大学国際高等学校という通信制高校にも入学することになります。この八洲学園大学国際高等学校を卒業することにより、高校卒業資格を得ることができるのです。それでは代々木アニメーション学院高等部とは一体何なのでしょうか? ここはサポート校というものになります。先ほども通信制高校の欄で説明したとおり、通常は一人で勉強し続けることは大変なことです。そこで、生徒たちを学習面でも精神面でも支えてくれるのがサポート校というものになります。サポート校には先生がいて、通信制高校の勉強について、わからないところを教えてくれます。また、自分以外にもたくさんの生徒がおり、一緒に勉強しているため、一人の場合と違って挫折することが少ないのです。代々木アニメーション学院高等部の生徒たちは、午前中はアニメや漫画などの専門知識を学び、午後は高校の勉強をする、といった日々を送ることになります。ところで、現在では代々木アニメーション学院以外にも、専門学校や予備校などが運営するサポート校がたくさん存在します。予備校が運営するサポート校なら、もちろん専門学校で専門分野の勉強をする必要はないので、高校の勉強だけに専念することができます。

5. 特修生制度

 簡単に言えば大学の通信課程の一種なのですが、これが大変なメリットを持っています。そのメリットとは、入学するために高校卒業資格が必要ないということです。つまり、中卒でも、高校中退でも、高卒認定試験さえ受けることなく、大学に入学することができるのです。しかも、無試験で入学できます。最初は科目等履修生という形で入学します。この時点ではまだ正規の大学生としては認められません。しかし、科目等履修生として、およそ16~18単位を取得すると、正規の大学生(正科生)になることができるのです(必要な単位は大学によって異なります)。ところで、この特修生制度にはひとつの欠点があります。それは通信課程であって、正科生になったとしても、大学のキャンパスに通うことはできないという点です。ただし、通学課程の3年次編入学試験を受けて合格し、転籍すれば、通学は可能となります。また、通信課程のままでも、スクーリングといって、通学して受けなければならない授業が一部に存在する場合がありますが、このスクーリングがある場合には、通信制だからといって、自宅からあまりにも遠い大学を選ぶことは、避けるべきでしょう。また、特修生として入学するためには、入学試験はないのですが、書類選考はあるということも気がかりな点かもしれません。そのため私は、不合格者はいないのか、という疑問を持ち、特修生制度を持つ各大学のホームページ等を調べてみました。しかし、どこにも、何人の入学申込があって、そのうち何人が合格(不合格)になったのか、というデータが掲載されていませんでした。これは私の推測になるのですが、よほど入学希望者が殺到しすぎるか、入学申請書類に著しい問題がない限りは、不合格にはしないのではないでしょうか。特修生制度は、もともと高校を出ていない人のための制度であり、この制度をあえて導入している大学は、特修生制度に肯定的な大学であるはずです。それが、学歴を理由に入学希望者を不合格にするのは、おかしいことです。それに、京都造形芸術大学などは特修生制度による入学者を30歳以上に限定しているくらいですから、年齢を理由に不合格にするということもないと思わるのです。また、大学に通学する学部と比べて、特修生が入学する通信教育課程は学費がかなり安いことも特長です。この特修生制度は、世間ではあまり知られていませんが、高卒資格を持っていない人にとって非常に大きなメリットのある制度です。大学のキャンパスに通うことには執着しない、という人はおおいに利用を検討してみるべきではないでしょうか。特修生制度を持っている大学を調べてみましたので以下で紹介します。

「特修生制度を持つ大学」
放送大学 ※満15歳から特修生になれるが正科生になることができるのは4月1日時点で満18歳以上 必要単位16
北海道情報大学 通信教育部 ※4月1日時点で満18歳以上
東京通信大学 ※必要単位16
帝京平成大学 通信教育課程 ※4月1日時点で満18歳以上 必要単位16
明星大学 通信教育部 ※4月1日時点で満18歳以上
星槎大学 ※満15歳から特修生になれるが正科生になることができるのは4月1日時点で満18歳以上 必要単位16
武蔵野美術大学 通信教育課程 ※満18歳以上 必要単位16
帝京短期大学 こども教育学科 通信教育課程 ※満18歳以上 必要単位16
産能短期大学 通信教育課程 ※必要単位16
創価大学 通信教育部 正科課程入学資格取得コース ※満18歳以上 必要単位16
東京福祉大学 通信教育課程 ※必要単位 大学は16 短大は8
八洲学園大学 ※満15歳から特修生になれるが正科生になることができるのは4月1日時点で満18歳以上 必要単位16
愛知産業大学短期大学 造形学部 建築学科 ※4月1日時点で満17歳以上 必要単位16
日本福祉大学 通信教育部 ※満15歳から特修生になれるが正科生になることができるのは4月1日時点で満18歳以上 必要単位16
中部学院大学 通信教育部
佛教大学 通信教育課程 ※4月1日時点で満18歳以上 必要単位18
京都造形芸術大学 通信教育部 芸術学部 ※3月31日時点で満30歳以上 必要単位16
近畿大学 通信教育部 ※法学部または短期大学部
大阪芸術大学 通信教育部 ※4月1日時点で満18歳以上 必要単位16
大阪芸術大学短期大学部 通信教育部 ※必要単位10
姫路大学 教育学部 通信教育課程 ※満15歳以上
豊岡短期大学 通信教育部 こども学科 ※満18歳以上 必要単位6
環太平洋大学 通信教育課程
サイバー大学 ※満15歳から特修生になれるが正科生になることができるのは4月1日時点で満18歳以上 必要単位16

※この他にも、特修生制度を持つ大学は存在するようですが、私に調べることができたのは以上です。

6. 予備校

 予備校が運営する高等部ではなく、普通の予備校のことです。これが不登校の人やその家族にとって、なぜかなかなか思いつかない選択肢なのです。無理だと思ってしまうからでしょうか。それとも、大学を受けられないのに予備校に通って何になるのかと思ってしまうからでしょうか。とにかく盲点的な選択肢なのです。大学を目指して勉強すれば、高卒認定試験に合格することは容易です。学校には通わなくてよいので、予備校に通い、一流大学に合格して、自分をいじめたやつらを人生で逆転する。なんとも痛快ではありませんか!

結論

 私のお勧めは、予備校か特修生です。結果的には不登校になったけれども、もともと勉強は得意だという人は予備校を選ぶべきだと思います。子供の頃から勉強には苦手意識が強いという人は特修生を選ぶのが良いと思います。しかし、人の価値観はそれぞれです。私のように専門学校に進んだり、独学での高卒認定試験合格を目指したり、あるいは通信制高校や定時制学校を選んだり、自分にはそれが向いていると感じる人は、きっとそれを選ぶべきなのだと思います。行動して、必ず今の苦境を打ち破り、自分の将来を希望に満ちた素晴らしいものに変えてください!


参考文献

松本肇/趙倖来/ぼうごなつこ(2007)『中卒・中退・不登校 誰でもイキナリ大学生』オクムラ書店。
代々木アニメーション学院高等部ホームページ(2015/9/13)https://www.yoani.co.jp/course/high_school/




楽天ブックス。特修生制度について詳しく解説されている本です。

中卒・中退・不登校誰でもイキナリ大学生 放送大学/通信制大学“特修生制度”活用法


通学日数が年4日と少ないインターネットを活用した通信制高校の紹介と、パンフレットのお取り寄せ。

通信制高校相談センター


八洲(やしま)学園大学。特修生制度のある大学です。

ネットで通える通信制大学【八洲学園大学】


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